暮らし

モノを手放したその先にはどんな暮らしが待っているのか?“寂しい生活”から分かるその先の暮らし。

稲垣えみ子さん著書の「寂しい生活」というエッセイ本をご存知でしょうか?

“月の電気代が150円”という衝撃的な数字から始まり、稲垣さんの暮らしの工夫や、家電を手放す過程が面白く書かれている本です。

私はこの本を読んで、感心し、納得し、励まされ、モノを手放した先にある暮らしについて考えさせられました。

作者の稲垣さんが言う「江戸時代のような暮らし」は「今の最先端な暮らし」なのでは?と私は思ったわけです。

節電から始まった生活がいつしか、物は必要最低限になり、不便になるどころか物がない暮らしは生活を豊かにする。

この記事では私がこの本で学び、大切だなと感じた部分を紹介しています。

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

私の感想なんかどうでもいい!本を読んでみたい!と感じた方はこちらから▼

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思わずモノを手放したくなる

この本を読んでいくと、何だか自分が大切に持っている物が本当に必要な物なんだろうか?と疑問が湧いてきます。

そして、今ある物を不思議と手放したくなる。

それは作者の稲垣えみこさんが描く、少ない物で暮らす生活そのものが快適で豊かに感じるからだと思います。

少ない物でも豊かだなと思うには、物を減らすだけでは難しく、考え方を変える必要があると私は思います。

街全体が家であるという考え方

私が目から鱗だったのは「街全体が我が家である。」という考え方。

人が暮らしの便利を追い求めた結果、人が理想とするのは家の中で全てを完結すること。

「物を持つことがリッチである」と人は考えていたし、物が簡単に買えるようになったおかげで、家の中に色々な物を所有するようになりました。

しかし、作者の稲垣さんは内と外に分けずに街全体が我が家だと考えると、世界が違って見えてくると言います。

冷蔵庫はスーパーやコンビニの冷蔵庫を使わせてもらうと考えると、外に大きな冷蔵庫を持っているから、食材を買い溜めすることがなくなります。

服は必要な時に買ったり譲ってもらえばいい。不要になった服は、古着屋さんに持って行ったり人に譲るようにすると、人は世界に大きなクローゼットを持っていることになるから、服を大量に所有する必要がなくなります。

本も読みたい本があれば図書館に行って借りたり、古本屋に行って読みたい時に買えばいい。

大きな書斎を持っていることになるから家の中に本棚は必要ありません。

“物を所有することが幸せである”と言う考え方から抜け出すと、世界が変わります。

この考え方を知ると、物は最低限で良いような気がしてきます。

家事時間は減っていないと言う事実

ここまで便利な時代になり、便利な物が溢れているのにも関わらず、女性が1日にかける家事の時間は減っていないと言う紛れもない事実があります。

冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、色々な家電を手放した作者の稲垣さんは、家電があった時よりも家事の時間は減り、部屋も片付いているし、家電を使わない方が家事が効率化しているのだと言います。

そんな事実を知り、私も物に頼らず家事を減らす方法を考えてみました。

  • 洗濯物は、服の枚数を減らして汚れたら洗う、2回着たら洗うようにして洗濯をする回数自体を減らす。
  • 食器洗いは、お皿の枚数が減ればお皿自体を使うことがなくなるし、コップは1日1個を使い回すようにすれば食器洗いが減る。
  • 物を減らせば、掃除もしやすく掃除の時間が減る。

便利な物を取り入れた分、便利な物を管理するための手間や時間が増えて家事時間が結果的に減っていない。

この事実を知ったら、とにかく物を手放したくなるのは私だけでしょうか。

家事の時間を減らしたいと考えた時は、物を手放すことから始める必要がありますね。

欲望を捻り出される時代であることを知る

脚本家の倉本聰さんとの対談の時のことが書かれていたのですが、そこで「電通戦略十訓」と言うものが紹介されていました。

電通戦略十訓」とは

日本最大の広告代理店である電通が、1970年代高度経済成長期に作った標語です。

電通戦略十訓

もっと使わせろ

捨てさせろ

無駄遣いさせろ

季節を忘れさせろ

贈り物をさせろ

組み合わせで買わせろ

きっかけを投じろ

流行遅れにさせろ

気安く買わせろ

混乱をつくり出せ

稲垣えみ子「寂しい生活」から引用

この標語を知って私は、物を売る側の戦略に踊らされてはいけないと感じました。

人が生活する上で本当に必要な物はそんなに多くない。

それでも人が物を買ってしまうのは、物を売る側の戦略があるからです。

もちろん便利で暮らしを豊かにする物を生活に取り入れるのは良いことだし、経済を活性化させるためには必要なことです。

しかし、物を買う前に自分には本当に必要か?本当に使いこなせるのか?を今一度問うことも大切だと感じました。

身軽になって豊かになる

私自身、たくさんの物を手放し、シンプルな暮らしをして約7年程になります。

物がたくさん買っていた時は、色々な情報に踊らせれ、毎月たくさんのお金を使っていました。

欲しい物を買うためにストレスフルな仕事を続け、ストレスでまた大量に物を買い、物で溢れた部屋をずっと片付けている…。

今思えば、幸せではなかったと感じています。

この本からは、もっと物を手放しても大丈夫だよ。なんとかなるし、身軽な暮らしって良いよ。と言ってもらえた気がします。

「本当に必要なものは、そこまで多くない。」

「少ない物で暮らすのも意外と楽しい」と生きていく上で大切なことを教えていただきました。

まとめ

暮らしを便利にしてくれているモノって本当に便利な物なんだろうか?

今ある物が本当に必要なのか?と思えていくるこちらの本。

物で溢れ、便利な世界で生きている私は、便利な物があって当たり前。

例えば電子レンジが必要か?なんて考えたこともありませんでした。

でもそれってどうなんだろう。

当たり前にあるものに疑問を持ち考えて暮らしていくことって大切なことだと私は思います。

多くの人の生活必需品である、冷蔵庫や電子レンジ、冷暖房をどのように手放したか「寂しい生活」では詳しく紹介されています。

ぜひ気になったかたはチェックしてみてくださいね。

私がシンプリストになったきっかけなんかもブログで書いてます。

ぜひ興味があればこちらもどうぞ( ͡° ͜ʖ ͡°)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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