“今日today”
この詩をご存知でしょうか?
子育てを頑張っているママが共感できるとSNSでも紹介されているこの詩。
ちょうど子育てが辛いなぁと思っている時に出会った本(詩)で、私自身とても元気づけられたのでぜひシェアしたいと思い、この記事を書きました。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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今日/Today
今日、
わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおもつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだと思う
人に見られたら
なんて言われるか
ひどいねぇとか、だらしないとか
今日一日、何をしていたの?とか
わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌を歌った
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた
ほんとにいったい一日
何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?
今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって
そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ
(以下原文)
Today
Today I left some dishes dirty.
The bed got made about two-thirty.
The nappies soaked a little longer.
The odour got a little stronger.
The crumbs I spilt the day before
Were staring at me from the floor.
The art streaks on those window panes
Will still be there next time it rains.
For shame,oh lazy one you say
And “just what did you do today?”.I nursed a baby while she slept.
I held a toddler while he wept.
I played a game of hide’n’seek.
I squeezed a toy so it would squeak,
I pushed a swing,I sang a song,
I taught a child what’s right and wrong.What did I do this whole day though?
引用元:今日Today/伊藤比呂美 訳/下田昌克 画/発行 株式会社福音館書店
Not much that shows,I guess it’s true.
Unless you think that what I’ve done
Might be important to someone
With bright blue eyes-soft blond hair,
If that is true,I’ve done my share.
この詩を読んで
私はこの詩を読んで涙が出ました。
“今日一日何をしていたの?”
そう言われるかもしれないという切実な思いがこの詩にはあります。
今日一日何をしていたの?なんて誰かに言われたことはないし、むしろ夫はいつもありがとうと言っていてくれていたけど、
私はいつも「今日一日何もできなかった。」と自分を責めていました。
子育て中は、一日があっという間に終わります。
自分の時間はあるようでないし、やりたいと思っていた家事も思うようにできない。
毎日色々なことをやっているはずなんだけど、一日があっという間で何をしていたか思い出せない。
子供は可愛いし楽しいと思える瞬間ももちろんあるけど、休みがない子育ては大変と楽しいが共存している。
いつも寝不足で自己肯定感が下がるばかりの日々。
そんな時この詩が私を全肯定してくれました。
この詩の最後にある“わたしはちゃーんとやったわけだ”
そう、私は毎日娘にご飯を作って、一緒に遊び、一緒に笑って、ぎゅーっと抱きしめて大好きを伝えた。
娘はここまで元気にすくすくととっても良い子に育っていて、
今はそれで十分なんだと気付かされました。
子供と毎日過ごしているパパママに何もできなかった日なんてない。
毎日小さな命と向き合い、人を育てているって本当にすごいこと。
「今日は何もできなかった。」そう思った時は、ぜひこの詩を思い出して欲しいのです。
この詩について
この詩は、ニュージーランドの子育て支援施設から伝わる詩であり、作者不明のいわゆるよみ人知らずの詩。
詩人の伊藤比呂美さんが和訳されました。
伊藤さんのあとがきによると、
伊藤さんの友人がニュージーランドの子育て支援施設を訪れた際、この詩が壁に貼られていたのを見つけ「がんばって子育てをしてる母親たちに伝えたい」と伊藤さんに和訳をお願いされたそうです。
英語圏には、人を慰めるためや励ますためのに作られたよみ人知らずの詩はいくつも存在しており、その中の一つであろうと伊藤さんのあとがきに書かれています。
まとめ
私も、これを読んでいるあなたもこの詩に今出会ったのにはきっと意味があるはずです。
色々な人の想いがこもったこの詩が、今まさに子育てを頑張っているたくさんのパパママに届きますように。
素敵な絵が詩と共に描かれている素敵な本です。
ぜひ一度手に取ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【この記事を書いた人】
シンプルで丁寧な暮らしを楽しむ主婦。暮らしをシンプルにする方法を日々模索。暮らしの工夫や子育てのこと発信しています。
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